シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

5月16日であろう 〜トリックアート山下清を探して〜

トリックアートみたいな山下清をイオンで見かけました。わたしは多分、はてなブログ住人の中でいちばん山下清について詳しくない。唯一知っていることは、彼は裸の大将をなりわいにしていて、白いランニングシャツでおにぎりを頬張ることがしばしばある、というくらいである。そんな薄い知識だけでも、白いランニングシャツやおにぎりを頬張るだけで山下清が連想されるということは普段みている動画等で、山下清のサブリミナル広告でも流れているのだろうと邪推していまう。後世に正しい山下清を伝えようとしている団体のことをGoogleで調べたけれど何もヒットしなかった。たぶん、そういうことなのだろう。


トリックアート山下清は、いみじくも山北清を体現していた。白いタンクトップに焦茶色の膝上ショートパンツを履いていた彼は、サブリミナル効果でわたしの脳内に刻まれた山下清を引っ張りだすには十分なクオリティーであった。だけど、なんだかしっくり来ない。目の前のトリックアート山下清を、脳内のサブリミナル山下清と見比べた時に、なんとも言えない違和感を感じる。確かに背丈は(たぶん)トリックアート山下清の方が高そうだし、スラッとしているように見える。サブリミナル山下清はでっぷりとしているので、確かにそれは違和感だと思うけど、何かもっとこう、魂の部分で根本からズレているような気持ち悪さが拭えない。彼は何を間違えている?なぜ彼を最初に見たとき、トリックアートだと思ったのだろう?脳内でサブリミナル山下清を追いかける。他の山下清に紛れて行方を眩まして、ウォーリーを探せ状態になる。わたしはサブリミナル山下清をかき分けて、その先へ手を伸ばし、光。そして唯一無二のイグザクトリー山下清は語りかける。「そんなことより、わたしと一緒におにぎりを頬張りませんか?」






現実に引き戻される。手には虚空。目の前に居るトリックアート山下清グリーンスムージーをちゅうちゅう飲んでいた。健康的ぃ。しかもそれ、有名店のやつじゃないですか!わたしも好きなんですよ、そこのスムージー!美味しいですよねー。