シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

9月20日であろう 〜飲酒の日〜

仕事に行く前にジンジャエールをクイっと飲もうとしたら間違えて白ワインを飲んでしまってむせました。朝から飲酒だなんてすげぃロックンロール!って思ったのがこの日のスタートであり最高到達点でありました。電車に飛び乗ってブログを書き、無味無臭のお仕事を片付け、お昼にはお手製のお弁当を食べて、午後にはやっぱり無味無臭の仕事とzoom会議をこなし、顔あわせですと聞いていたのでカメラをONにしていたのだけどわたし以外全員カメラがOFFで、デジタル赤面してしまう。この頬の赤らみも0と1の信号で出来た羞恥心に彩られているのだなぁと感じて、とりあえずわたしだけカメラをONにして話し続けた。わたしは立派な社会人味を手に入れた気がした。夜になって、後輩の子が寿退社するので1時間だけ送別会に参加した。この子は生粋の田中キラーで、今までお付き合いした人はみんな田中性であり、より条件のよい田中が居たので3年お付き合いした田中をあっさりと切り捨て、当時別の彼女がいた田中を略奪して結婚に至ったらしい。彼女は強欲らしく、私は富と名声が大好きなんですよ!と、ワンピースのゴールドロジャーみたいなことを言い出して笑っていた。そうして皮肉にも田中性になった彼女に対して、わたしはミイラ取りがミイラになるって、きっとこういうことなんだね、と賢ぶった賛辞を与え、一緒に綺麗に田中の字を書く練習をした。久しぶりに飲んだハイボールはそば茶みたいな味がして、店員さんにそば茶みたいな味がするんですけど、と伝えると「それ、そば茶です」と言われてこれそば茶じゃん!となった。そば茶は美味しい。わたしのハイボールは田中性の田中キラーがしっかり飲んでいて、全方位にダイヤの指輪を煌めかせており、ジョッキの水滴までなんだか綺麗だった。帰り側、私も先輩みたいに幸せになります!と言われた。わたしも大概しあわせなので、他人から言われるとこそばゆい。しっかり生きて、幸せになってね、田中キラー。