シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

9月28.22222222日であろう 〜パイの実みたいなデニッシュ〜

  • パイの実みたいなデニッシュ

ファミリーマートさんから、パイの実みたいなデニッシュが発売された。もう誕生日はこれで良いと思った。わたしが購入したとき、見た目はこんなにふっくらしてなかったけど、温めればこうなるんだろうか?とりあえず色々実験したいから箱で買いたい。でこぼこした可愛らしいきつね色はまさにパイの実で、でも食べるとそんなパイの実じゃない。たぶんデニッシュ生地がふかふかしすぎてサクサクじゃないからなんだろう。でもわたしはパイの実を食べているので、頭をかしげて表面のきつね色を見るとやっぱりパイの実なわけで、やったー!と思ってかじるとあんまりパイの実じゃないので脳がバグる。でも昔の人も、地球はパイの実みたいに平べったい地球平面説を唱えていたのだし、信じるものは救われるというか、地球のはしは滝であった方がロマンチックな気がして、わたしのかじるこのパイの実みたいなデニッシュも、ちゃんとパイの実なんだと思う。脳がついていけてないだけで。奈良美智さんという画家が描いた絵本で「ともだちがほしかったこいぬ」というものがあるんだけど、こいぬはとてつもなく大きくて遊んでくれるひとがいなくって寂しかったのだ。このパイの実みたいなデニッシュも大きすぎるゆえに、パイの実「みたいな」いわれをしてしまっているけど、本当は他のパイの実みたいに一緒の箱に入って遊びたいはずなんだ。そう考えるとなんだか涙が出てきて、わたしはこのパイの実とキチンと向き合う必要がある。この当社比20倍の大きさのパイの実のためにも、もちろん自分自身のためにも。もうひとくちかじるとやっぱりパイの実みたいな味がしてこれはもう食感ですね、あと表面にバターを塗りたくなる。でもお腹いっぱいになる。パイの実でお腹いっぱいになるって、なんてロマンチックなんだろう。わたしの脳内のはしから、滝みたいにお腹いっぱいの概念が流れ落ちていく。デニッシュ生地のせいなのか、コーヒーにはよく合う気がする。パイの実の層からはコーヒーが流れ落ちていくニュアンスだけど、これはしっかりどっしりコーヒーを受け止めてくれる。満たされていく。わたしがぜんぶパイの実になる。美味しかった。美味しかったパイの実みたいなデニッシュ。両手でも抱えきれないパイの実を持って、わたしは今日をおそらく幸せに過ごすのだろう。

 

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ありがとう、ファミリーマート