シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

10月3日であろう 〜ぞうさん〜

どうやら初キャンプの予定日は風も強くて雨も降るらしいので、泣く泣くキャンプ場をキャンセルした。キャンセル料金が5,000円かかるらしく、ルールなので仕方ないなと思う反面、何でただの原っぱのキャンセルで5,000円も取られるんだ、という悪しき感情がふつふつと沸騰している。そういう悪しき感情に囚われていると全ての物事に難癖をつけたくなってしまうわけで、お風呂に入りながら見ていた音楽番組で中高生に人気であろうバンドが織り成す、そのせつない歌詞に共感の嵐が吹き荒れるバズ曲が薄っぺら過ぎて、これが深いのなら童謡にある「ぞうさん」の方がまだ愛を的確に表現しているなと思った。昔流行った香水とかもそうだけど、あれもロンドンハーツでやってた狩野英孝さんの50TAとかそういうジャンルの曲だと思っている。本気のギャグソングみたいなやつ。でも、こういう曲が共感されてしまうから、そりゃあ星野源だって売れる曲しか作らないよ。地獄でなぜ悪いの頃の彼を返してくれよと全方面に悪態をつく獣となったわたしは、やっぱりキャンプを諦めきれなくて、空いているキャンプ場を探し始める。けれども直ぐにそういえば雨じゃんと思い出して、ハムスターの回し車みたいにぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる。疲れ果て眠るけもの。せめて近場の大きな公園で、キャンプごっこをしようと思う。