シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

7月1日であろう 〜闘いの記録〜

朝の重力がちょっとだけ和らいだ新しいせかいで、私は優雅に飲むヨーグルトを飲む。ゆらり、カーテン。

 

そこで、刺激臭。まただ。

朝は厳かであるべきだ。美味しい飲むヨーグルト。カーテンからの木漏れ日。スマートフォンから流れる日食なつこ。風景がビビットになって、たのしみが増す。でも刺激臭が鼻につく。窓から見える小さな庭には、茶黒いうんこが鎮座していた。うんこ。

ウチの近所には野良猫が多くて、おそらくそれによるものだろう。今日のうんこは、無印良品に売っているバームクーヘンくらいのサイズだ。猫にしてはデカすぎる気もするけど、とにかく家をトイレにされるのは面白くない。コロナウイルスの次はうんこ。人間の歴史は闘いの歴史なのだ。

調べたら、ネコ避けの薬剤とトゲトゲシートがあるようなので、さっそく近所のホームセンターで買ってみる。いつもうんこがある場所に、念入りに薬剤を撒いて、その上にトゲトゲを敷く。思った以上にトゲトゲで少し罪悪感を覚える。でもここはトイレじゃあないんだ、100年後にはここを立派なトイレにしてあげるから、もう少し我慢してね。

なのに朝起きると、トゲトゲの上にうんこが鎮座していた。無印良品のバームクーヘンみたいなサイズだ。戦線布告じゃん、このやろう。次はこの毒電波発生器でも買ってみようかな。3,000円くらいするみたいだけど。