シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

6月2日であろう 〜失うということ〜

カモノハシがカレーを食べてガァガァとがなる夢を見て、カモノハシが本当にガァガァと鳴くかどうかは分からないけど、何となく天啓を受けた気持ちになる。天啓は、わたし自身も気付かない深層心理を引きずりだして、使い魔であるカモノハシでわかりやすく教えてくれるのだ。じゃあもう今日は天啓カレーじゃん。そう気付くや否や、つま先から天辺までピシャゴロンと雷に撃たれて、カレーのことしか考えられなくなる。天啓ピシャゴロンカレーが食べたい。近所のスーパーに向かい、さっさとカレーの材料を仕入れる。天啓にはなかったけど、どうしても豪華絢爛天啓ピシャゴロンカレーにしたかったので、お惣菜コーナーでカニクリームコロッケを買う。揚げ物は大変にめんどくせぇので買うに限る。スーパーの帰り道、何だかよく分からない虫を踏み潰してしまい、ブチッと命の弾ける音がした。

 

મૃત્યુ અને એક વિમાન ગુમાવ્યું!!!!!!!!!

 

わたしは声にならない声を上げて、一機失った。

 


コンティニューして家に辿り着くと、さっさとカレーを作り始める。子が寝ている隙に、野菜の皮を剥いてベジブロスから作る。りんごもすりおろす。鶏肉と野菜を炒めて、クミンとオールスパイスを使う。カレールーは市販のものを2種類使う。カニクリームコロッケをちゃんとトースターで温めるのは、我ながら偉いと思う。わたしは3食カレーでも大丈夫なほどカレー好きであるため、ひと足先に昼からカレーをいただく。カニクリームコロッケにスプーンを入れると、サクサクと小気味良い音で歓迎してくれて、カレーとコロッケのマリアージュに期待を膨らませずにはいられない。ひとくち口にすると、カニクリームコロッケが殺人的な熱さで舌を火傷した。それはもうマグマだった。

 

મૃત્યુ અને એક વિમાન ગુમાવ્યું!!!!!!!!!


わたしは声にならない声を上げて、一機失った。

薄れゆく意識の中、次はクリームじゃないコロッケを買うことを誓った。