シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

1月19日であろう 〜楽園のお話〜

今週のお題「一生モノ」

わたしがはてなブログを始めたきっかけは些細なもので、あこがれである。とても素晴らしい日記を書くニートブロガーがいらっしゃって、わたしもこんな文章が書きたい!と、夢と希望にあふれたスタートであった。ニュアンスとしては、暖炉の前でひげを蓄えたおじいさんがロッキングチェアをゆらゆらゆらゆら、篝火みたいにゆれながらニートのお話をしてくれて、わたしはその芳醇な物語に舌鼓を打ち、陶酔し、笑い、怒り、涙して、ねぇねぇおじいちゃん、それで?そのニートはどうなっちゃうの!?と、たまらなくニート求めて、篝火のおじいちゃんは暖かな眼差しを向けて、さぁ今日はもう遅いから寝なさい、と諭すのだ。これは恋だ?わたしは恋をしていたのだろう。ニートという事象に、エンターテイメントに、ホテルショコラのチョコレートドリンクみたいに濃厚な物語に私は、わたしは、わたしは。たぶんこの感情にはまだ名前がつけられていないのだとも思う。何か新しい特別なものなのだと嘯いて、そうすればわたしの描くニートはきっと、あの時と同じ加速度でわたしを撃ち殺すことが出来るんだって。でもわたしのニートは空を切る。その認識のズレがわたしをたまらなく蝕むのだ。蝕むのは愛?それとも、何?わからない。わからないことは、楽しい?わたしは、ニート?ゆらゆらゆらゆら、たゆたう。この感情は、あのニートブログは一生モノだ。それだけは解る。