シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

1月29日であろう 〜圧迫鍋卓〜

今週のお題「最近おいしかったもの」

 

最近、圧力鍋を買いました。

たまにチャーシューだとか角煮だとか何らかの塊肉を煮込んだ時、我が家の食卓で決まった話題として、圧力鍋があったらもっとほろほろになるのかなぁ、という会話がある。でも決して、圧力鍋を買おうとかそういうお話にはならず、季節の時候というか、今日はいちだんと寒いねえ、といった感覚の共有みたいな話題。そうだねえ、きっとほろほろだねえって名前だけ知ってるあこがれの先輩みたいなほろほろさんに想いを馳せるものの、圧力鍋が我が家にくることは無かったのですが、家電量販店に買い物に行ったとき、何かのスイッチが入ったのか、はたまた月の導きか、ついでに圧力鍋も買っていくか、なんてことになった感情のジェットコースター。あれよあれよと圧力鍋がよりどりみどりの圧力鍋が、が、が、が。意識を失い、気がつくと我が家のキッチン。焦点の合わないぼやけた世界がクリアになっていく楽しさ。とうとう圧力鍋が我が家に来たのだ。

早速説明書通りに角煮を作ってみる。たしかにレシピは説明書なんだろうけど、角煮の説明書って書かれると非常にケミカルで心配になる。せっかくなのでお肉屋さんで塊肉を買いまして、説明書通りの材料と調味料、そして圧力の時間。時間。時間。全く圧力がかかっているように見えないけど、説明書通りに、あたりまえに、想像通りの角煮ができた。びっくりした点は、想像以上に美味しいということだ。お肉がほろほろなのである。ほろほろって貴方だったのね。はじめまして。想像以上に、素敵な方ね。