シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

7月22日であろう 〜もちもちもっちり〜

体調が悪かったので、自分を甘やかすためにローソンでどら焼きを買った。わたしはあんこが嫌いなので、生クリームのどら焼きにする。ちなみに、あんまんのあんこなら食べられる。あれは飛ぶよ。なんか入ってるよ。でも普通なあんこは食べられないメランコリー。帰り道、年中七夕祭りの家を見つけた。塀からはみ出る笹の葉にはカラフルな短冊がかけられていて、ものすごい達筆な字で、身長が170cmを超えますようにとかかれていた。達筆具合からお爺ちゃん判定なのですが、夢があって良いなぁと思った。いや、七夕を過ぎても描かれた夢は、きっと目標なんだな。わたしが闇医者ならハイパー骨延長しゅじゅつをしてあげるのだけど、たぶんそういうことじゃないんだろうな。きっともっと、ちゃんと手の届く範囲の、わたしにとってのあんこじゃなくて、あんまんのあんこみたいな大切なものなんだろう。わたしの夢は、今のところどら焼きを食べることだけだなぁ。本気を出せば5秒で叶ってしまう。でかい蜂が急に襲ってきて、逃げ帰るような家路。

 

手を洗って、どら焼きと向き合う。どら焼きはもっちもちであった。なんていうか、もっちもちであった。これ、もっちもちで美味しい!ってなった。クリームはもっちもちではない。何度確かめても、もっちもちの生地。それだけが真実で、もちもちしていた。口の中がもっちもちでいっぱいになって、もっちもちだった。もっちもちのどら焼きは美味しかった。

よく商品のレビューとかしているブロガーがいるけれど、凄いなあの人たちと思った。わたしは文才のなさに打ちひしがれた。もう一回ちゃんと頭を捻って、出てきた感想はもっちもちもちで美味しいだった。もちがひとつ増えた。