シュレティンガ―・無職

私は無職なのか、それとも。

ひかり

気を失っていた、んだと思う。

だけども意識は確かにあって、矛盾した俯瞰が一本の光の柱を道標に私のいちばん柔らかい部分に降りてきた。そのひかりは明確な殺意を持ってわたしの頬をやさしく撫でると、全ての無職やニートやごくつぶし達の無意識とも呼べる意識の集合体と重なる。連なる。世界は瞬きの度に縮こまり、感情の単位はクリオネだった。たくさんのクリオネが揺蕩う。わたしはクリオネ達に名前を付けるけど、瞬きの度に忘れてゆく。感情は結局感情のままで、わたしは結局無職をニートをごくつぶしをやめられないのかと悟りのような光の柱の道標を明確に否定。それは肯定ではなく、世界をひとつで表現するためのただの言葉であった。それも直ぐに忘れて、しまう。グレイみたいな目になって、お菓子の包み紙のような言い訳をして、三国一のごくつぶしになる。ルフィみたいな静謐沢。きっとシュレティンガーだ。